ふすまの張替えには時間がかかる?ふすまの種類などについて解説!

ふすまの張替えには時間がかかる?ふすまの種類などについて解説!

和モダンとして、今もなお味わい深い魅力を持っているふすまですが、自宅にふすまを利用されている方はいらっしゃるでしょうか。風情があり、ふすまにはさまざまな魅力が存在しています。そのようなふすまですが、黄ばみや破れてしまう事が大いにあります。そういう時、張替える時間やそもそも張替えられるのか?などの疑問があるでしょう。今回はそのような方のために、ふすまの種類から色々な解説をしていきます。

ふすまとはそもそも何か?

ふすまは、日本に古くから存在する建具です。ふすまは、木で枠組みを作り、両面に紙や布を貼り、引き手を取り付けたものです。主に部屋の間仕切りや防寒、風通しを良くするために使用されるもので、軽量で取り外しも容易であり、隣り合う部屋のスペースを自由に広げたり狭めたりできます。さらに、ふすまには保温や調湿の機能もあり、防寒やカビ予防などにも効果があります。和室の押入れにふすまを使用する理由は、湿気から中にしまったものを守るためです。日本の気候においては温度変化の大きい季節があり、これらの特性は最適な建具として古くから利用されてきました。

ふすまは、日本の伝統的な建築文化を象徴するものであり、その美しさや機能性から多くの人々に愛されてきました。歴史あるふすまの魅力を知ることで、和の空間への理解や観賞が深まります。ぜひ、古き良き日本の建具であるふすまの魅力に触れてみてください。

ふすまの種類は色々ある?

ふすまの種類は色々ある?

ふすま紙には、主に和紙と織物、2つの大きなカテゴリーがあります。さらに、製法によって細かく分類されています。ここでは、一般的なふすま紙の種類について説明し、DIYや住環境に合った選び方についてのご紹介です。

和紙について

和紙は職人の手によって作られるふすま紙で、手すきされるため細かな模様や風合いが特徴です。高級品として扱われており、DIY用の商品は少ないため、ふすま張替えの専門業者に依頼することをおすすめします。

鳥の子について

鳥の子は、機械で量産される和紙のふすま紙です。機械による製造ながら、本鳥の子に近い模様や風合いを再現しており、高級感があります。幅広い柄が選べ、DIY用のふすま紙としても多く販売されており、価格は1枚あたり2,000円〜10,000円程度で、本鳥の子に近いほど値段が高くなります。

上新鳥の子

上新鳥の子も機械によって製造されるふすま紙で、鳥の子と同様に住宅でよく使用されています。機械による一貫した製造のため、模様や風合いは鳥の子よりも劣りますが、さまざまなデザインがあります。価格は1枚あたり1,500円〜3,000円程度です。

上級織物

上級織物は手作業によって作られる高級なふすま紙で、糸目の詰まった緻密な織りが特徴です。手間をかけて作られているため価格も高めで、1枚あたり3,000円〜5,000円程度の商品が一般的です。一部の高級品では40,000円以上の価格もあります。

中級織物

中級織物は、縦糸・横糸に主にレーヨン糸が使用され、上級織物と比べて手頃な価格帯でありながら、上品なデザインと風合いがあります。価格は2,500円〜5,000円程度です。上級織物に比べると費用が抑えられるため、張替えを検討する場合でも依頼先の事業者に相談すると良いでしょう。

普及品織物

普及品織物は、中級織物と同様にレーヨン糸を使用し、機械による大量生産が可能なふすま紙です。手頃な価格であり、1,500円〜2,000円程度で入手できます。DIY用の商品も多く販売されています。

ビニールふすま紙

ビニールふすま紙は最近人気が高まっているタイプで、ビニールクロスを薄くしたような紙です。表面がビニールで覆われているため汚れに強く、水拭きができる使い勝手の良いふすま紙で、とくに子どもやペットのいるご家庭におすすめです。

ふすまの張替えは一人でできる?

ふすまの張替えの作業日数は、さまざまな要素によって異なります。ふすまの枚数や現在の状況、天候なども影響しますが、通常は約3~4日程度を目安にしています。ですが、一人でできるのか?という疑問もあるでしょう。結論から言えば、一人でもできますが時間はかかります。ここでは、一人でする際の手順などを解説しますので、よければお試しください。

木枠を外す

ふすまの縁に取り付けられた木枠を外します。 左右の木枠がスライド式の場合は、上部からトンカチを使って軽く叩くことで木枠をスライドさせます。 木枠に傷がつかないように、あて木を使用して叩いてください。数センチ動けば、簡単に取り外せます。 左右の木枠が外れたら、次に上下の木枠です。上下の木枠は通常、釘で固定されているため、木枠とふすまの間にヘラを差し込んで外していきます。外しにくい場合は、バールを使用しましょう。 外した木枠を元に戻す際に混乱しないよう、「上」や「下」などの印を書き込んでおくと便利です。

引き手を外す

木枠が外れたら、引き手を外します。引き手は上下の釘で止まっているため、釘の際を叩いて釘を浮かせます。傷つきやすいので、やさしく叩きましょう。釘が浮いてきたらペンチで外します。上下どちらかの釘が外れたら、引き手全体が外れます。

ふすま紙をカットしていく

木枠と引き手が外れたら、ふすま紙をカットします。ふすまを外した状態で紙のサイズを確認し、4辺すべてにのりしろが残るようにカットしましょう。のりしろはふすまの厚みよりもやや短くします。柄のあるふすま紙を使う場合は、柄の出方にも注意してください。

ふすま紙を貼り付ける

カットしたふすま紙の裏面にのりをつけます。中心には薄いのり、周りには濃いのりを使い、ローラーバケを使って全面にたっぷりとつけます。のりをつけたら5分程度放置し、のりが紙に浸透するのを待ちましょう。
のりが浸透したら、ふすま紙をゆっくりとふすま本体の上に乗せます。二人で作業する場合は、端を持ち上げて貼り付けましょう。一人で作業する場合は、ふすまを立てかけておくとやりやすくなります。

ふすま紙を乗せただけでは中に空気が入ってしまうため、中心からなでバケを使って空気を押し出します。シワができても乾燥するとピンと張るので、気にせずに作業を進めましょう。のりしろ部分を折り込んで、4辺をすべて折り込んだらふすま紙の貼り付け作業は完了です。

乾燥させる

ふすまを立てかけて約一晩、十分に乾燥させます。焦って乾かすと紙が破れる可能性もあるため、ゆっくりと待ちましょう。エアコンやドライヤーを使って乾かすことは避けましょう。紙がピンと張って湿り気がなくなったら、木枠を戻します。

木枠を取り付ける

上下の木枠から順番に取り付けます。元々釘が刺さっていた部分を手さぐりで見つけ、元の穴に釘が戻るように取り付けましょう。木枠が硬い場合は、あて木を使ってトンカチで叩きます。左右の木枠は内側の穴に釘頭を入れ、木枠を下部から上に叩いて横にスライドさせます。木枠を傷つけないように注意しましょう。

引き手を取り付けて完成

最後に引き手を取り付けます。取り付ける場所を手で探り、カッターで十字に切り込みを入れます。さらに、8等分になるように切り込みを入れたら、ふすま紙を押し込んで引き手が入る場所を作りましょう。引き手をはめ込んだら、上下を釘で止めます。引き手を傷つけないように注意しながら、トンカチでやさしく叩いて釘を止めます。

まとめ

まとめ

今回はふすまの張替えを軸に、どれだけの手順がかかってしまうのか、またふすまの種類などに関して解説していきました。ふすまの経年劣化は避けられないものです。ふすまの張り替えは自分で行うことも可能ですが、業者に頼むことで、質を担保できるでしょう。

「名取景雲堂株式会社」は住宅に関するサービスを行っております。ふすまの張替えなど、細かいお悩みであっても、住宅に関するものであればぜひ一度ご相談ください。

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